スポンサーリンク

自分でやってみよう!オーボエリードの調整【初級編】

オーボエ吹きお役立ち
スポンサーリンク
スポンサーリンク

新しいリードを買ったばかりなのに、もう吹きにくくなっちゃった!

なんとか自分で調整できないかな?

オーボエ奏者にとって、リードはいつでも悩みの種。

せっかく新しいリードを買ったのに、もう吹きにくくなってしまった!

お店で試奏したときは良かったのに、持ち帰ったらなんだか違う…。

私もそんな経験をたくさんしてきました。

そんなときに、自分でリードを調整できるといいですよね。

リードを削るのは専門の道具とかなりの練習が必要。

ですが、道具や技術がなくてもちょっとした工夫でリードが生まれ変わる(かもしれない)方法があります。

その方法をご紹介します!

私はリード作りを学ぶ前の中学生のときからこの方法で軽い調整をしていました。

慣れれば中高生でも簡単に実践できますよ♪

この記事を書いたひと

moneko

某私立音大オーボエ専攻卒業。

音楽系出版社に勤務しながら、演奏活動や後進の指導を行う。

ブログ運営に力を注ぐ2児の母。


買ったばかりのリードがすぐにへたる理由

買ったばかりの新品のリードなのに、なぜすぐにへたってしまうのでしょうか。

それは、お店に置いてある期間に関係します。

買ったばかりとはいえ、いつからお店に置いてあるかはわかりません。

もしかしたら、すでにたくさんの人が試奏した後だったかも…。

オーボエのリードの寿命は演奏し続けて約30時間と言われています。

見た目がきれいでも、古くなっているリードである可能性もあります。

お店で買う場合の見分け方はこちらの記事で書いてますので、参考になさってください。

ワイヤーを巻き直してリード復活!

すぐにへたってしまうリードでも、ワイヤーを巻き直すと復活する可能性があります。

ワイヤーとは、リードの根元に巻いてある針金のことです。

このワイヤーにはリードの張りを補助する役割があります。

時間が経つと緩んできてしまうので、ワイヤーを巻き直すことでしっかりと補助してくれるようになります。

もちろん、全てのリードに有効とは言えないのでご了承ください。

この方法が有効なのはこんなリード

ワイヤーの巻き直しで復活する可能性があるのは、以下のようなリードです。

  • リードがぺちゃんこで開きがない
  • 最初は良いがしばらく吹くと開きがなくなってしまう
  • 逆に開きがありすぎる
  • 息が入りづらい

逆に、以下のようなリードはあまり効果が期待できませんのでご注意ください。

  • リードが重すぎる、軽すぎる
  • 発音が悪い
  • 音程が合わない
  • 音色が気に入らない

このようなリードは、削らないことには調整が難しいでしょう。

それでは、次から調整の手順をご紹介していきます。

オーボエのリード調整手順

必要な道具を揃える

まずは以下のものをご準備ください。

  • 調整したいリード
  • ペンチ(と、ニッパー)
  • ワイヤー
リード、ペンチ、ワイヤー

ペンチは一般的な工具のもので大丈夫です。

ワイヤーは専門店で購入する必要があります。ネットでも購入が可能です。

太さが0.3mm、0.35mm、0.4mmの3種類ありますが、一番細い0.3mmを選びましょう。

ワイヤーにはリードの振動を妨げてしまう一面もあり、その影響を最小限にするためです。

カット済みのものと、ぐるぐる巻きのものがありますが、どちらでも大丈夫です。

今リードに巻いてあるワイヤーをはずす

道具が揃ったら、次は今巻いてあるワイヤーをはずします。

白いテープ(水道管テープ)や透明の薄い紙(フィッシュスキン)が巻いてある場合は、こちらもはずします。

リード本体を傷つけないように注意しましょう。

ワイヤーをカットする

新しいワイヤーを必要な分カットします。

カット済みのワイヤーを使う場合は、この工程は無視してください。

だいたい5cmくらいの長さに切りましょう。

リードにくるりと巻きつける

カットしたワイヤーをリードに巻き付けます。

このとき巻く位置が重要で、下すぎると効果がなく、上すぎると振動を止める恐れがあります。

糸の上4~5mmを目安に、まずはぐるりと一周巻き付けます。

ここまではペンチではなく手で大丈夫です。

ペンチでねじねじ

一周巻き終わったら、ペンチでねじっていきます。

左右のワイヤーをクロスさせるとねじりやすくなります。

ワイヤーが緩いと効果を発揮しないので、引っ張りながらねじっていきましょう。

余分なワイヤーをカット

ある程度ねじれたら、余分なワイヤーをカットします。

これで完了です!

改善されたでしょうか?試しに吹いてみてください。

ワイヤーを締め直すだけでも効果あり

ここまで説明してきましたが、もともと巻いてあるワイヤーが綺麗であれば、ねじねじ部分を引っ張って締め直すだけでもOK。

錆びていたり、ひっぱった結果ちぎれてしまったりしたら新しいワイヤーに交換しましょう。

リードから息漏れしていたら

吹いてみたら、リードの横から息が漏れている感じがする…

そんなときは、水道管テープフィッシュスキンを巻きましょう。

水道管テープはリード専用のものではなく、本当に水道管用のテープです。ホームセンターなどに行けば売っています。

見た目が綺麗に仕上がるので市販のリードでは多く使われていますが、リードの振動を止めないフィッシュスキンの方ががおすすめ。

こちらは専門店かネットで購入できます。

必要なサイズに切り、水で貼り付けて使います。

はがれやすいので、ワイヤーを巻く前にフィッシュスキンを巻くと良いでしょう。

それでもよくならないときは

やってみたけど良くならない場合もあるでしょう。

頑張って削ることにチャレンジしてみれば可能性はありますが、それなりの技術が必要なのであまりおすすめはできません。

心苦しいですが潔くあきらめて、今度は良いリードを選べるように頑張りましょう!

自分でリードを選ぶことに自信がない場合や、試奏して買えるお店が近くにない場合は、NONAKA MUSIC HOUSEという専門店からネットで注文するのもおすすめです。

オーボエが吹けるスタッフの方が試奏して選んでくださるので、あまりはずれがありません。

私もリード作りが間に合わないときに利用しましたが、とても吹きやすいリードを送ってくださいました!

また、ネットでリードを選ぶときのコツもご紹介してますので、よろしければご覧ください。

まとめ

自分でできる簡単なリードの調整方法をご紹介しました。

オーボエのリードは高い割にすぐにダメになってしまいますよね。

リードによって演奏の質が大きく変わってしまうものですが、良いリードに巡り会えた時は、オーボエを吹くのが楽しくて楽しくて仕方がないですよね!

この記事がオーボエのリードに悩む方に少しでも役に立てば幸いです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました