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オーボエが難しい5つの理由

オーボエ吹きお役立ち
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これからオーボエを始めたいという方にとって気になるのは、「オーボエは難しい」と言われていることではないでしょうか。

ギネスブックにも、「世界一難しい木管楽器」として掲載されているほどです。

どうしてそのように言われているのでしょうか?

この記事では、その理由を詳しく解説していきます!

Photo by Pixabay on Pexels.com

オーボエが難しいと言われる5つの理由

リードの扱いがとても繊細

オーボエ奏者が一番頭を悩ませるのがリードの問題。

音大に通うくらいにまでなるとほとんどの奏者が自作をしますが、購入するにしろ自作するにしろ常にリードの問題がつきまといます。

オーボエのリードはダブルリードといい、2枚の板が合わさって振動することで音を出しています。

このリードの材質や厚さ、開き具合、大きさ、長さなど、少しの違いで音に大きな影響があります。

また、その日の気温や湿度、気圧によってもリードは変化します。その日の天候に合わせて良いリードを選ばなければいけません。

特に初心者にとっては、自分が悪いのか、リードが悪いのか、楽器が悪いのかの判断がつきにくく、悪い状態のリードで頑張って練習していた…ということも良くあります。

可能であれば最初は特に先生について見てもらうと良いでしょう。

リードについてはこちらの記事もご覧ください。

◆オーボエのリードを選ぶコツ 失敗しないリードの選び方とは?

◆オーボエのリードの寿命 長持ちさせるコツとは?

音程が合わせづらい

オーケストラが演奏開始前にチューニングをするとき、オーボエが最初にA(ラ)の音を出すのをご存知ですか?

なぜオーボエから始めるのか、諸説ありますが、ひとつはオーボエが一番音程が調節しにくいからだと言われています。

他の楽器は、楽器の接続部を少し抜き、楽器の長さを変えることで音程を調節しますよね。

オーボエはリードを少し抜くことで多少の調節はできますが、他の楽器ほどの大きな音程の変化を出すことが出来ません。

なので、オーケストラではオーボエ奏者が「今日はこの高さでいきます」という音程を示し、それに合わせることでチューニングしているというわけです。

どの楽器にも高くなりやすい音、低くなりやすい音はあるものですが、オーボエに関してはひときわ顕著に現れます。

練習するときには常にチューナーを横に置き、正しい音程で吹く癖をつけましょう。

運指が複雑

楽器は基本的には穴を開放すれば高い音が、閉めれば低い音が出ます。

ところがオーボエは音程がとりづらいこともあり、運指表を見ると複雑な運指が書かれていることも…。

ひとつの音に複数の運指が書かれており、どの指を使ったら良いかも分かりにくいですよね。

オーボエは、その難しい運指を考慮されてか、フルートやクラリネットほどは難しい楽譜になっていないことも多いのです。

楽譜は一見他の木管楽器よりは簡単そうでも、運指の難しさを含めると、どちらが良いかは分かりませんね。

an orchestra performing
Photo by AfroRomanzo on Pexels.com

楽器がひときわ精密にできている

オーボエの本体を見てください。

他の木管楽器と比べて、部品が多くすごくごちゃごちゃしていませんか?

これも音程がとりにくいが故でもありますが、ひとつのキイで連動して動く箇所が多く、とても精密にできています。

連動して動く箇所が多いということは、それだけトラブルも起きやすくなるということです。

本体は木でできていますから、季節によって水分を含み膨らんだり、乾燥して隙間が空いたりします。

こういった微妙な変化で、少しずつネジが緩み、自然と調整がずれていくのです。

可能であれば、季節が変わる3~4か月に一度は、メンテナンスに出すのが望ましいでしょう。

息が余って苦しくなる

息が足りない、ということはイメージしやすいと思いますが、余って苦しくなるとはどういうことでしょうか。

オーボエのリードはとても小さいですよね。楽器を吹くためにたくさん息を吸っても、使いきれずに余ってしまうのです。

余ってしまった息は、しっかり吐き出さないと、新しく息を吸うことができないばかりか、二酸化炭素が肺に溜まって、どんどん疲れてきてしまいます!

他の楽器はブレスする場所だけ意識すれば良いですが、オーボエは息を吐く場所と数場所を考えなくてはいけません。

それでもオーボエが愛される理由

オーボエが難しいということを散々語ってきましたが、いかがですか?

オーボエが嫌いになったり、担当するのが嫌になったりしていないでしょうか。

これだけ難しい要素があっても、オーボエにはそれを上回る魅力があるということを忘れないでください。

冒頭で書いた通り、あの唯一無二の魅力的な音色は、他の楽器では代われません。

オーボエにソロが多いのも、その音色に魅了された作曲家が多いということではないでしょうか。

上記の通り難しい理由はありますが、どれも慣れればカバーできることです。

これらの難関を乗り越えれば、数々の美しいソロを奏でて、会場の視線を独り占めできてしまいます!

まとめ

オーボエが難しいと言われる理由をご紹介しました。

大切なことは、間違った方向で練習しないことです。

前述の通り、最初は自分が悪いのか、リードが悪いのか、楽器が悪いのかの判断さえも難しいです。

頑張って練習したのに、悪いリードで慣れてしまったら、変な癖がついてしまい修正に時間を割く…なんてことになりかねません。

可能であれば、最初だけでもちゃんとした先生について教えてもらってくださいね。

私も相談を受け付けています。気になることがあればcontactよりご連絡ください。

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