スポンサーリンク

フリーランス音楽家って?仕事内容から年収まで徹底解説!

asian musician playing piano during music class フリーランス
Photo by Charles Parker on Pexels.com
スポンサーリンク
スポンサーリンク

音大の卒業生はフリーランスの音楽家になる人が多いって聞くけど、

フリーランス音楽家ってどんな仕事?稼げるの??

フリーランスの音楽家は、音大卒業生の約4人に1人が進む道です。

しかし、その仕事の全貌はなかなか多種多様で分かりづらく、これから音大を目指す人や音大在学中の方は不安を感じますよね。

私も音大を出ていますが、卒業していく先輩の姿を見て在学中から卒業後が不安になったものです。

この記事では、フリーランス音楽家の仕事内容や仕事の入り方、年収まで詳しく解説していきます!

なお、私自身が演奏学科出身のため、フリーランス音楽家の中でも【演奏家】に焦点を当ててお話しさせていただきます。

\ この記事を書いたひと /

moneko

某私立音大卒。管楽器専攻。30代前半、二児の母。

卒業後は一般企業に就職、転職を経て現在音楽系出版社勤務。

フリーランス音楽家とは

フリーランス音楽家(演奏家)とは、その名の通り企業や団体に所属せず、フリーで仕事をする音楽家のことです。

前述の通り、音大卒業生の約4人に1人が卒業後の進路として選びます。

こちらのグラフで言うと、「その他」や「演奏関係」がフリーランスに当たり、「音楽教室」と回答した卒業生もフリーの活動も兼ねて行うことが多いです。

また、「進学・留学」を選んだ人も、再び学校に通いながらフリーランスとして活動する礎を築く、という方も多くいます。

なぜフリーランス音楽家になる人が多いのか

音大卒業後にフリーランス音楽家になる人が多い理由。それは、プロの楽団に入ることが非常に難しいからです。

一般的にプロの音楽家としてイメージされるのは、オーケストラの団体に所属することではないでしょうか。

プロのオーケストラに所属すれば、演奏活動でお金がもらえるのみならず、音大の教員になったり、多数の弟子をとったりと収入源となる道が拓けます。

しかし、それは数年に一度自分の楽器で募集があるかどうかという次元の話。

募集があったとしても、1つの席を何百人で奪い合うことになります。

これがどれほど難しいことか、容易に創造ができるのではないでしょうか。

そのため、オケのオーディションを受け続けるためにフリーランスで活動する人、

団体に所属するのは諦めてフリーランスで生きる道を拓こうとする人が多数いるのです。

フリーランス音楽家の仕事内容

では、フリーランスの音楽家はどのような仕事をしているのでしょうか。

主に、以下のような仕事をしています。

  • 演奏会の自主開催
  • 依頼演奏
  • 楽器の指導

演奏会の自主開催

自分で会場を借り、プログラムを決め、スタッフを雇い、集客をして開催する演奏会です。

「なんだか大変そうだし、儲かるの?」と思いましたか?

その通り、とても大変だし、相当な集客力がない限り収益はさほど出ません。

準備にかける労力と天秤にかけたらマイナスになる場合がほとんどでしょう。

しかし、演奏会を開催すると実績になりますし、経験値を積むこともできます。

収入源としてコンスタントに開催するのは難しいですが、自主公演を行うフリーランス音楽家は多いです。

依頼演奏

メインの収入源の一つが、依頼演奏。

オーケストラなどの楽団へのエキストラ(欠員を埋める)出演や、地域のイベント等への出演が挙げられるでしょう。

私はよく、ライブレストランでの演奏に出演していました。

1回あたりの単価は様々で、5,000円程度のものから、数万円もらえるものまであります。

フリーランス音楽家として成功している人は、依頼演奏への出演が多いと言っても過言ではありません。

演奏機会の獲得が、フリーランス音楽家としての成功のカギです。

楽器の指導

楽器の指導も大事な収入源です。

個人レッスンの生徒がいれば、毎月比較的安定した収入が入ってきます。

特にピアノは需要が高いので、自宅でレッスンを開講したり、ヤマハなどの音楽教室で講師として働いても仕事は多いでしょう。

前述した自主公演の際も、生徒がいればお客様として呼び込むこともできます。

教える仕事にも向き不向きはありますが、管楽器や声楽でも、生徒をもっているフリーランス音楽家は多いです。

asian musician playing piano during music class

どのように仕事を獲得するのか

では、フリーランスとして成功している音楽家はどのように仕事を獲得しているのでしょうか。

依頼演奏の場合

依頼演奏の場合は、圧倒的に紹介が多いです。

音大時代の友人や先輩、自分の先生、もしくは地元の繋がりなどから演奏の仕事を紹介してもらいます。

その可能性を高めるためにも、SNSやブログで活動していることをアピールすることが大切です。

思わぬところから仕事が入るかもしれません。

ネットを使って奏者を探している人もいるため、SNSやホームページを通じて依頼が来るケースもあります。

フリーランスで活動するならば、SNSや自分のホームページを持つことをお勧めします。

また、音大在学中からできる限り交友関係を広げておくと良いでしょう。

楽器の指導の場合

楽器の指導は楽器店に所属するケースと、自宅でレッスンを開講するケース、学校の吹奏楽部等に指導に行くケースがあります。

楽器店に所属する場合は、近くの楽器店で講師の募集があるか確認しましょう。

採用試験をクリアすれば、生徒の集客などは楽器店が行ってくれます。

その代わり、レッスン料からマージンを取られるため、手取りは多少少なくなります。

自宅でレッスンを開講する場合は、生徒集めも自分で行う必要があります。

こちらでも効果を発揮するのは、やはりSNSやホームページです。

もし、ご自身が音楽教室を探そうと思った場合、どのように探しますか?

一度はネットで検索しますよね。

しっかりしたホームページを作っておけば、自然と問い合わせが増えていきます。

SNSやホームページは、演奏活動でも生徒の集客でも役にたつことが分かりますね。

また、最近ではココナラマナティー で集客しオンラインレッスンを開催する人も多いようです。

無料で使えるサービスなので、やってみて損はないでしょう。

\ 無料で講師登録 /
レッスンを開講できる先生募集中!

最後に学校への指導ですが、こちらは紹介が多いです。

自分の母校や友人からの紹介などになりますので、やはり人脈は大事にしておきましょう。

フリーランス音楽家の年収は?

そして気になる年収ですが、これは人によって実にさまざま。

なかなか音楽だけで生活できている人がいないのが現実です。

フリーランス音楽家の年収はおよそ400万、と言っているサイトもありますが、これはかなり成功している人の数字だと思います。

どこかに所属しない限り、音楽だけで年収400万は厳しいでしょう。

筆者の周囲のフリーランス音楽家で言えば、音楽の収入が100〜200万というのが多いラインかと思います。

ですが、これより少ない方も大勢いますので、やはり厳しい世界というのに間違いはありません。

年収については下記の記事で詳しく書いてますので、こちらもご覧ください。

まとめ|フリーランス音楽家が自分に合う道か見極めて

前述の通り、フリーランス音楽家は非常に厳しい世界です。

思うように仕事がなく、精神的に参ってしまった方も知っています。

また、途中で耐えきれずに結局一般の就職を選ぶ人や、アルバイトの比重の方が大きくなり音楽をやめてしまう人もいます。

厳しいことばかり書きましたが、成功している人がいるのも確か。

フリーランスという生活をリアルに想像してみて、自分に合っているかどうかよく考えて進路を決めて欲しいと思います。

私は考えた結果就職の道を選びましたが、今でも年に1〜2回は演奏会に出演していますし、休日に学校の吹奏楽部への指導も行っています。

それは、収入が安定した方が自分の精神が安定すると思ったからです。

収入が少ない期間が続いても夢を追いかけたいならば、フリーランスとして成功する努力を惜しまず続けましょう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました